コンチェセレクション 静岡茶

茶菓子屋コンチェがオススメする静岡茶。
チョコレートやチョコレート菓子によく合う、味わいと香りのバランスに優れた茶を選出しました。

品種茶には香りの傾向を合わせたシングルオリジンのタブレット（エクアドル・タンザニア産など）を、ほうじ茶にはインド産カカオ、和紅茶にはハイチやベリーズ産カカオなどがおすすめです。静岡みかんドライフルーツチョコレートや静岡いちごチョコレートなどフルーツの味わいはどの静岡茶にも好相性です。

地元静岡市のお茶を中心にご紹介しています。

1.品種茶「香寿」
ぶどうやマスカットやジャスミンなどに含まれる特徴的な甘い香気成分を有する品種で香りだけでなく程よい旨みも感じられます。
やぶきたを母樹とする実生の民間選抜種であり、静岡市内の一軒の茶農家が二十数年かけて大切に育ててきた貴重なお茶です。
特に香りを高めた台湾式の釜炒り茶は高温で抽出するとその特徴的な香りを最大限に楽しめます。一煎目は旨みと香りのバランスが、二煎目は香りが主役のすっきりとした味わいが魅力。

この半発酵茶を原料にしたほうじ茶も浅煎りで仕上げることで香ばしい焙煎香の後に特徴的な甘い芳香を感じられ、釜炒り茶と同様に煎を重ねることで旨みと香りのバランスが変化します。

2.山のほうじ茶
静岡市内の複数の産地と品種をブレンドしたもの。
その原料にはやぶきた種だけではなく特徴的な香りを有する品種茶や半発酵茶などが含まれ、単一原料では表現できないような厚みある香りと味わいを作り出しています。
焙煎の度は浅煎りのため香ばしい焙煎香だけでなく原料茶由来の華やかな香りが特徴です。
配合自体は固定ではないため時期などにより微妙に味わいは変化しますが、それも楽しみの一つになります。

3.やぶきた和紅茶
静岡市矢田地区発祥で今や全国で最も多く栽培されている「やぶきた」を原料に作られた和紅茶。日本茶の紅茶としてご紹介するに、最もベーシックかつ優れたものを取り扱っています。
産地は静岡市葵区の本山（足久保地区）で旨みと香りと余韻のバランスに優れ煎茶に慣れ親しんだ人にとっても違和感なく美味しいと感じていただけるはずです。

煎茶と紅茶は製法が大きく異なるため生産者の技量も重要となりますが、和紅茶を生産する数多くの静岡の茶農家の中でも随一の生産量と品質を誇る生産者の自慢の和紅茶です。
和紅茶にまだ馴染みの少ない方やティーペアリング用の優れたベーシックな和紅茶をお探しの方におすすめです。

4.本山玉川煎茶
静岡本山茶の王道の山あいの産地「玉川地区」のやぶきた煎茶。
旨み香り味わい全てがバランス良く、普通蒸しの静岡茶としておすすめの一品です。
水色は黄金色で茶葉は抽出後も形質を保つため、抽出温度を変えることで様々な味わいを表現することができます。
低温では旨みや甘みが中心に、中温ではバランス重視で、高温ではすっきりとした味わいに、煎を重ねる度に湯温を高くすることで普通蒸し茶を最大限に楽しむことができます。